「Hazeのカタチ」

       セルフインタビュー前半 Haze山口が答える「今にしか生きられないわけ」
                                                   聞き手Haze寺澤





-時間なんてあってないようなもので。「今」しかないってことを、和蝋燭を灯して感じていただければなぁって。-

Haze結成以来すべてのデザインを任せている山口栄美に創造のポイントを聞いた。

山口:Hazeの仕事は毎回新鮮。依頼を受けたらとにかくワクワクする。
ワクワクしているといつもの暮らしのなかに閃きがあって。
例えば先日洗濯物のゆらめく影に答えを見つけたりね。最近こういう閃きが早くなってきたよ。

寺澤:和蝋燭は和物とか仏具とか伝統工芸という既成概念があると思うけど、ぐっさん(山口の呼称)
はそのあたりを突破してきてくれる。

山口:当初は敷居の高さやお仏壇のイメージから脱却!って喚いていたけど、今はシンプルだ。
格好良いものは格好良い。
Hazeの和蝋燭は格好良いもの。いつでも一張羅でお披露目する覚悟だよ。

寺澤:「この和蝋燭を灯してみたい」と思ってもらうまでがデザイナーの使命だと言ってくれて、嬉しかった。

山口:大口をたたいたけど、改めて完全にわたしの使命とさせていただきます(笑)。
視覚伝達とはなんぞやなんて堅苦しく考えないで、ハートで感じることをもっと大切に。
たくさんの方に灯していただけるようアイデアを溜めているところ。灯してなんぼからね。
ご期待くださいませ。




                                *Spring collection happy
                                                  幸せは今にだけある。春の情景を和蝋燭に落とし込む。



             *Summer Collection acme
                               炎を見つめることは自分自身を見つめること。極致に至るまでの過程を和蝋燭に描く




            *Autumn Collection CAT                 
                
機械的猫がいるなら和蝋燭猫がいてもよかろう。猫の毛並みを習った和蝋燭。





-和蝋燭をキャッチしてもらうだけではなく、最後まで堪能していただくために。「動」に結びつく「視」-

2014年は春夏秋冬4シーズン新作を発表したHaze。冬のコレクションはテーマ設定から撮影指示まで全てをぐっさんに委ねた。


山口:撮影場所に指定したのは年月の流れが刻み込まれ、趣がにじみ出ている工場。
戸田君(
Haze)に頼んだ撮影も思っていた以上の仕上がりで。
「時」をテーマにしたとき「絶対にシーラカンスを描きたい!」って思っていて,
ぴったりな写真だったよ。
わたし自身和蝋燭と出会ってから時の流れ方や過去や未来を思いめぐらすことが増えた。
そして和蝋燭はいつも結局「今」を感じさせてくれる。
このことをテーマにしたかったんだ。




            *Winter collection teleportation

寺澤:最後に読者の皆様にメッセージを。

山口:Hazeは本当にたくさんの方々の応援により今があります。
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
Hazeはまだまだこれから拡大していきますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



                                        おわり


<山口栄美>

デザイナー、イラストレーター。第三のHaze、紅一点。



<Haze(ヘイズ)>

ホームページ:http://miroitement.com

2012年結成。今までにない新しい和蝋燭をつくり続けている。

寺澤勇樹 1983年生まれ 埼玉出身

戸田佳佑 1981年生まれ 奈良出身

山口栄美 1980年生まれ 京都出身

     *次回、Hazeセルフインタビュー後半 戸田が答える「思考があとにしかないわけ」


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